相続争いはなぜ起こるのか?

◇相続争いはなぜ起こるのか?   浜松市遺産相続相談室)


相続トラブルの一つに、相続人同士が遺産を巡って争いをする 『相続争い』 があります。

俗に『争族』とも揶揄される、この『相続争い』がなぜ起こるのか?

ここでは相続争いの例を挙げ、考えてみたいと思います。

 

 仲が良くても

遺産をめぐり兄弟や親族が相続争いをするというのは、考えたくもない出来事です。

しかし、家族の中の子供達は年月とともに成長をします。

成長をして、それぞれが結婚をするとそこに新しい家庭が生まれます。

やがて孫が生まれ、長い時間が経ち、それぞれの家庭に様々な事情が生まれます。 

 

自分の親や兄弟も大切だけど、妻や夫と子供も大切

新しい人間関係や仕事も大切、お金も必要・・


相続争いをする人=心無い人   という訳では無く

家族を想う『普通の家族の一員』である相続人が、話し合いをして意見が食い違っただけです。

そして、意見が食い違っただけですが、外から見ると相続争いという風になってしまいます。

 

例えば、仲の良かった兄弟・姉妹でも、時が経つにつれその兄弟同士が同じ家庭の中で過ごした時間より、結婚後それぞれの家庭の一員として過ごした時間の方が長くなります。

さらに、何かの事情や行き違いが重なれば、疎遠になったり些細な事で誤解が生じたりで、ますます兄弟間のコミュニケーションが取りにくくなっていきます。このような時に相続が発生すると、話し合いをする意見が食い違い、ほんの言葉のあやの間違いでも相続争いに発展してしまうのです。

そもそも相続というものは、人の死が絡むとてもデリケートな問題です。

さらに、その故人のお金や法律の問題だけではなく、その親族や一族の歴史と感情までを巻き込む壮大な話になるケースも少なくありません。

 

『財産の分け方』を書いただけの遺言書では、とても解決にならないのです。

 

 

 


相続人同士の意見の食い違いの例を挙げてみます。


 

 

≪ケース1≫

@ 長女:何年も病気の両親の世話をしながら苦労をしてきたのに、

      早くに他家へ嫁いだ妹と自分が同じ相続分なんて納得できない。

@’ 次女:実家の姉は親と同居をしていたから住居費などの消費が抑えられたはず。

       両親の面倒を見たからといって、相続配分が多くなるのはおかしい。

 


≪ケース2≫
A  長男:弟は、親の財産はいらないと言って、長い間実家に顔も見せなかったのに、

       親が亡くなったとたんに相続権を主張しだした。

       とんでもない弟だ、顔も見たくない。

A’ 次男:実家の財産はあてにはしていなかったが、配偶者から

      『相続財産を貰って来い』 と言われて、仕方なく相続権を主張している。


 

≪ケース3≫
B  親: 『身体の弱い長男にはアパート経営は無理だろう。

       ローンの残りもあるから管理が大変。

       アパートは次男に任せ、残りの現金を長男に与えることにしよう』

B’ 長男 :『父の遺産の中ではアパートが最も価値が高いだろう。

       継続的な家賃収入が見込めるし、何としても自分が譲り受けたい』



≪ケース4≫

まだまだ根強い、この根本的な意識の違いも多いです。

C 親・長男:『(家督相続の様に)家を継ぐ長男が全ての遺産を相続するべきだ。』

C’ 次男・その他:『現在の法律では均分相続が基本。兄弟とも平等に分けるべきだ。』

 

 

 ≪その他≫

他にも、相続の配分についての差は、単にお金の多い少ないだけではなく、親の自分に対する愛情度や点数の差だと思い込んでしまい、意地になってしまう方もいます。

『父の自分に対する愛情はこんなものだったのか? 
  ならば、父や長男に遠慮することはない、相続権を最大限に主張しようか・・』

 


全てのケースで、法律どおりに遺産を均等に分ければ良いというものではありませんし、単に遺言書を残したからといって相続争いを回避できる訳ではありません。

話がこじれたケースでは、遺言書があっても遺言の内容や有効性について争いが生じます。

各相続人が遺言の内容自体に納得をしていない訳ですから、遺言書があったとしても相続人の不満が募り相続争いが起こってしまうのです。 
遺言書があったが為に、かえって話がこじれてしまう事もあります。当然の話です。
 


 では、どうすればいいのか?

 

 

遺言書は相続争いを防ぐ為に欠かせない物ではありますが、それだけでは万全ではありません。 

相続争いの多くは、元々が些細な誤解からも生じるものです。
普段からよく話し合い、ご家族の事情を踏まえ、それに合わせた準備をしておくことが重要です。

特に、言葉足らずの遺言書では相続人にあらぬ誤解を与えてしまいます。


相続争い争族を避ける為には、遺言書の書き方や利用法に十分気を付けると共に、その他の対策も併せて検討すべきでしょう。

 

 

相続争いは、起こってしまってからでは対処がとても難しいものです。

いざ相続争いが起こってしまうと当事者同士の話し合いは困難になり、第三者を交えての交渉ごとになります。そうなってしまったら、せめてもの救いとして、家族間の傷口が浅くなるような解決を図ってくれる良い弁護士に巡り合う事を祈るばかりです。

浜松市遺産相続相談室では弁護士のご紹介もしておりますが、その前に、相続争いを未然に防ぐ為の知識をこのサイトで身に付けて下さい。相続争いは、時間と労力を掛けて準備をすれば、ほとんどの場合は未然に防ぐことができます。

 

 

 

少しでも相続争いが起こる心配のある場合は、浜松市遺産相続相談室までご相談下さい。

もちろん、浜松市にお住まいでなくても構いません。

浜松市以外にお住まいの方も浜松市遺産相続相談室までお気軽にご相談下さい。